［対談］その人の音

ほその・はるおみ
1947年東京都生まれ。69年、「エイプリル・フール」に加わりプロとしてデビュー。70年「はっぴいえんど」を結成。その後「ティン・パン・アレー」、ソロ活動を経て、「Y.M.O」結成、世界的な成功を収める。近年は、テクノ、ワールド・ミュージック、アンビエント・ミュージックを吸収した独自のサウンドをつくりだしている。代表作に『メディスン・コンピレーション』『N.D.E』『インターピーシス・オーガニゼイション』、越美晴とのユニットによる『swing slow』がある。

なかざわ・しんいち
1950年山梨県生まれ。東京大学文学部卒業、東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。東京外国語大学助手を経て、現在中央大学教授。著書に、『純粋な自然の贈与』1996、『森のバロック』1992、以上せりか書房、『はじまりのレーニン』岩波書店、1994、他がある。

［対談］その人の音
……アンビエント・ミュージックをめぐって

細野晴臣×中沢新一

かたちがなく様式もなくそれ自体捉えどころのない、しかし確実に一つの音楽を形成しつつあるアンビエント・ミュージック。もともと環境音楽から出発しながら、音楽のジャンルというよりは、音楽を含む世界の感じ方の一つになろうとしている。アンビエントの方法を検証しながら、アンビエントが目指すもの、あるいは音楽の未来、音楽の行方を探る。
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Ambient music:shapeless,formless,and ungraspable,but unmistakably taking its place as a type of music. It originally grew out of background music,and it is not so much becoming a genre of music as taking its place as one means,like music,of feeling the world. While verifying the ambient method,we examine the goals of ambient music,and the future direction of music.

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